カーデザインと年代 [車・バイク]
カーデザイナーという専門職はいつからできたのだろうか。
現代の車は、あらゆる素材が吟味され、複雑な曲面と洗練されたテクスチャで
ユーザーの購買意欲をかき立てるような造形がされている。
でも、それはファッショントレンドと同じようなむなしさがある。
メーカーは次々に買い替えてほしいので、目新しさがある、しかし飽きが来てしまう
デザインをデザイナーに強いる。
大金を払っているのに、次のモデルチェンジまでの一過的な価値しかないという宿命を
いつの間にか背負わされてしまったようだ。
でも、昔からそうだったわけではない。
初代ミニのデザイナー、アレック・イシニゴスは、基本が設計者だったので
デザイナーの専門教育を受けたわけではないのに、素晴らしいバランスの造形を生み出した。
また、初期のカロッツェリアに所属していたジウジアーロ、ガンディーニ、
ベルトーネ、ミケロッティなどがデザインした車は今でも魅力的な、普遍的な造形をしている。
モータリゼーションが急発展と彼らデザイナーの黄金期が重なり、
1960~70年代は素晴らしいデザインの車たちがそろっている。
もちろん今から見ればディテールは古く、加工技術も未熟だが、
それを補って余りあるほどのフォルムの美しさがある。
トライアンフスピットファイア、BMW2002、アルファ1750GTV、VWゴルフ、
ランチアストラトスHF、いすず117クーペ、デトマソパンテーラ・・・
CADもない時代だからこそ、
人間の感性を刺激する優美な曲面が、
鍛錬の末の高いセンスに裏付けられた緊張感のあるプレスラインが、
いつまでも眺めていたい作品を生み出していたのだろう。
新車で買った人々は、いまよりももっと幸せだったに違いない。
ただし、これはエクステリアデザインについての話で、
インテリアデザインについては現代の方が圧倒的に魅力がある。
現代の車は、あらゆる素材が吟味され、複雑な曲面と洗練されたテクスチャで
ユーザーの購買意欲をかき立てるような造形がされている。
でも、それはファッショントレンドと同じようなむなしさがある。
メーカーは次々に買い替えてほしいので、目新しさがある、しかし飽きが来てしまう
デザインをデザイナーに強いる。
大金を払っているのに、次のモデルチェンジまでの一過的な価値しかないという宿命を
いつの間にか背負わされてしまったようだ。
でも、昔からそうだったわけではない。
初代ミニのデザイナー、アレック・イシニゴスは、基本が設計者だったので
デザイナーの専門教育を受けたわけではないのに、素晴らしいバランスの造形を生み出した。
また、初期のカロッツェリアに所属していたジウジアーロ、ガンディーニ、
ベルトーネ、ミケロッティなどがデザインした車は今でも魅力的な、普遍的な造形をしている。
モータリゼーションが急発展と彼らデザイナーの黄金期が重なり、
1960~70年代は素晴らしいデザインの車たちがそろっている。
もちろん今から見ればディテールは古く、加工技術も未熟だが、
それを補って余りあるほどのフォルムの美しさがある。
トライアンフスピットファイア、BMW2002、アルファ1750GTV、VWゴルフ、
ランチアストラトスHF、いすず117クーペ、デトマソパンテーラ・・・
CADもない時代だからこそ、
人間の感性を刺激する優美な曲面が、
鍛錬の末の高いセンスに裏付けられた緊張感のあるプレスラインが、
いつまでも眺めていたい作品を生み出していたのだろう。
新車で買った人々は、いまよりももっと幸せだったに違いない。
ただし、これはエクステリアデザインについての話で、
インテリアデザインについては現代の方が圧倒的に魅力がある。
タグ:カーデザイン
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