トラックと快適性

トラックの中でも別格なのが長距離トラック。貨物運送の要だ。

大型になると移動距離も長く、数日～数十日掛けて移動することも珍しくない。

ドライバーは時間との勝負のため、車内にいる時間が長くなる。

そのため車内は普通乗用車とは異なる工夫がされている。

典型的なのがキャブと呼ばれる運転者用の空間。運転席・助手席の他に寝台があるものがある。

後列にはベンチ上のベッドがあり、カーテンで仕切って落ち着いて寝れるようになっている。

日本のメーカーのものは本当に平たい板だが、ボルボやスカニア、ベンツなどのベッドは

リクライニングになっていたり、ドライバーの快適性を上げようとするデザインを取っている。

また、キャブ自体もエアサスになっていたりと、実はトラックの乗り心地はかなり良い。

段差を越えるとき、よく見ると張り子の頭のように車体とキャブが別々に動いているのがわかる。

また、視界を確保するためにミラーの数はかなり多く、ドアの下側も透明になっているなど

安全性を確保するために細かな工夫がされている。

スポーツカーとは方向性が異なるが、これはこれで車の究極でもあると感じる。

街中ですれ違ったら観察してみよう。様々な工夫がみられて面白いと思う。

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